2026-27年度を迎えて
箕面ロータリークラブ 第58代会長
山本 貴雄
ロータリーの価値は、制度や歴史だけにあるのではなく、一人ひとりの心が動いた瞬間にこそ宿っているのではないかと考えています。入会を決めたときの高揚感、例会や親睦の中で誰かの言葉に心を動かされた瞬間、奉仕活動が「やらされるもの」から「自分がやりたいもの」に変わった瞬間、そして仲間と過ごす中で「ロータリーでよかった」と感じる一瞬。そうした小さな積み重ねが、クラブの空気をつくり、未来をつくっていくのだと思います。次年度は、会員一人ひとりが「楽しかった」「感動した」「ロータリーでよかった」と感じる瞬間を、一度でも多く経験できる一年にしたいと考えています。そのために、活動方針を大きく三つに整理しました。
一つ目は、会員同士の関係性が深まる瞬間です。例会、親睦、奉仕活動を、単に出席する場ではなく、会員同士が自然に会話し、関係性を深められる場にしていきます。世代、入会歴、職業、立場に関係なく、同じ時間を共有する体験を大切にしていきたいと思います。
二つ目は、地域や新たな仲間とつながる瞬間です。箕面ロータリークラブが、会員にとって安心できるホームでありながら、地域の方、知人、仕事仲間、若い世代、新しい仲間にとっても入りやすい「開かれたホーム」となることを目指します。次年度は、ゲスト参加延べ100名を一つの目標とし、会員の皆さまが「この人に一度来てもらいたい」と思ったときに、安心してお誘いできるクラブづくりを進めてまいります。
三つ目は、クラブが進化し続ける瞬間です。ロータリーの良さを大切に守りながらも、時代や地域に合わせて変わっていく勇気も必要です。他クラブとの連携、合同事業、若手ロータリアンが主体的に関われる場づくりなど、地域と時代に適応し続けるクラブ運営に取り組んでいきます。
組織体制については、会長や幹事だけで動かすのではなく、各委員会、各委員長、そして会員一人ひとりの力をお借りしながら進めていく体制を目指します。お一人に複数の役割をお願いする場面もありますが、それは負担を増やすためではなく、委員長一人が抱え込まず、副委員長、委員の皆さまとともにチームで取り組むためです。「役職がある人だけが動く」のではなく、「アイデアを持っている人が関われる」「やってみたい人が参加できる」組織にしていきたいと考えています。
年間プログラムについては、ロータリーとして大切にすべき学びや情報共有を守りながら、会員同士の理解が深まる内容、地域や社会との接点が見える内容、外部や次世代の視点が入る内容を意識して構成しています。月に一度はクラブ運営や委員会活動について話し合うノーゲストデー、月に二度は広くゲストをお迎えするゲストデー、そして月に一度は会員同士の交流を中心とした親睦例会を予定しています。
奉仕事業については、箕面ロータリークラブが地域から必要とされるクラブであり続けるための大切な柱です。地域にとって意味があり、参加した会員が「やってよかった」と感じられ、その活動を通じてクラブの存在が地域に伝わる事業を目指します。7月4日の社会奉仕事業・青少年奉仕事業を次年度の良いスタートとし、今後も会員の皆さまのアイデアやつながりを生かしながら、地域に根ざした活動を進めていきます。
親睦活動についても、次年度は大切にしていきます。親睦は、ただ楽しく集まるだけではなく、奉仕やクラブ運営の土台です。人間関係が深まるから意見が言え、意見が言えるからアイデアが生まれ、アイデアが生まれるから活動が動き出します。ゴーカート例会や家族参加型の企画など、会員同士が自然に交流し、「このクラブにいてよかった」と感じられる機会を増やしていきたいと思います。
また、箕面まつりは、地域とのつながりを実感できる大切な機会です。単なる出店や参加にとどまらず、地域の方々と直接ふれあい、ロータリーの活動を知っていただき、会員自身も地域の中で活動している実感を持てる場にしていきたいと考えています。
最後に、奉仕活動を支える原資として、ニコニコ奉仕金の大切さについても共有しました。ニコニコ奉仕金は、単なる寄付や集金ではなく、会員の皆さまのうれしかったこと、ありがたかったこと、感謝したいことを、奉仕の力に変えていく仕組みです。誰かの喜びがクラブの奉仕につながり、誰かの感謝が地域への貢献につながる。その循環を、次年度はより大切にしていきたいと思います。
次年度は、何をやったかだけでなく、誰の心が動いたかを大切にする一年にしたいと思います。 一人ひとりのアイデアを、チームでかたちに。 THE MOMENTS。心が動いた、その瞬間を、みんなで増やしていきましょう。 一年間、どうぞよろしくお願いいたします。