会長挨拶

2023-24年度を迎えて

箕面ロータリークラブ 第55代会長
黄堂泰昌

 新型コロナウイルス感染症による未曾有のパンデミックが終焉を迎えつつありますが、日本国内での感染症法上の分類が季節性インフルエンザなどと同じ5類に変更されたとはいえ依然として新たな変異株の出現による感染再拡大のリスクも懸念される状況です。一方、3年ぶりに本格的な日常を取り戻した現在、世界は新たなステップを踏み出しています。 但し、今後も環境、戦争や紛争、疾病などの問題と向き合っていかなければいけないことに変わりはありません。

 RI会長Gordon R. McInally(ゴードン・マッキナリー)は2023-24年度のテーマを「CREATE HOPE in the world」(世界に希望を生み出そう!)と掲げました。ロータリー精神に基づく奉仕活動の継続と変革は、世界レベルでの平和推進によって希望をもたらすものであるとの想いを込めたメッセージとなっています。2024年までのロータリーの行動計画は、「より大きなインパクトをもたらす」、「参加者の基盤を広げる」、「参加者の積極的なかかわりを促す」、「適応力を高める」ことです。 これらを元に掲げられた地区ビジョンと年次目標をふまえて、クラブの変革と活性化が求められています。 ロータリーの基本はあくまでクラブであり、クラブの活性化なくして、世界へ希望を生み出すこともできません。

 箕面ロータリークラブは1969年4月17日に設立し(同年5月9日承)、今年度は創立55周年を迎えます。 時代は変わり、今日の生活環境はロータリーが誕生した1905年のそれとは大きく異なるばかりか、クラブ設立の55年前とも異なります。 変化の速度は増し、DEIすなわち多様性(Diversity)、公平さ(Equity)、インクルージョン(Inclusion)が社会で、またロータリーでも求められています。 しかし、ロータリアンが共有する価値観、すなわち親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップへのニーズは色あせることはありません。 クラブの先輩達が培ってきた伝統は継承しつつ、時代に即した変革が求められています。 しかし、安易な変化は改革とはならず、クラブの活性化と会員増強につながるものでもありません。

 そこで、今年度は変革とさらなる発展のための基礎固めの一年と考えています。 そのためにクラブ内で共有したいことは、前年度の継承ではありますが、コロナ禍で失われかけていたこと、会員一人一人がロータリアンとしてクラブに参加し、ロータリーを学び、お互いを知り親睦を深めることです。 それによってロータリーの奉仕活動への機運が高まり、地域社会との融合と奉仕活動の幅が広がると考えるからです。

(1)委員会=委員長ではなく、委員長は各委員と共に積極的な活動をお願いします。
(2)例会を学びの場とし、地区委員会研修セミナーで学んだ委員長(または委員)は、必ず例会卓話でその内容を報告し、クラブ全体での情報共有をお願いします。
(3)RIをはじめとするロータリーの各委員会活動を発表することは、ロータリー精神とRIの様々な活動を改めて学ぶ機会を持つことにもつながります。My Rotary、ラーニングセンターを始めとしたウェブサイトおよび地区ウェブサイトの活用、そして先輩ロータリアンとの対話を積極的に行なってください。
(4)各会員が例会と奉仕活動に参加するのはもちろんのこと、多彩な親睦活動に積極的に参加し、また多くの人を歓迎し、居心地の良い場所と感じることができるクラブ環境づくりにご協力ください。

My fellow Rotarians.
Ask not what your club can do for you.
Ask what you can do for your club.

あくまで、会員一人一人がクラブをつくり上げていくものです。積極的な参画をお願いします。


今年度の本クラブの会長テーマ
「よく学び、よく遊び、ロータリーを楽しもう」 = Work hard, Play hard and Enjoy Rotary Life

 各会員が携わる職業においてロータリーの奉仕の理念を実践することはもちろん大切ですが、それにはロータリーの奉仕の理念とその背景、様々な国際的なロータリーの奉仕活動、地区やクラブの文化や地域との関りを学ぶことが重要となります。 ロータリーを学び、クラブ内の親睦を深め、楽しいロータリークラブであることが奉仕に対する原動力となることでしょう。

 今年度の地区補助金事業は「AEDの寄贈とその講習会の実施」です。 箕面市内では北大阪急行電鉄(地下鉄御堂筋線直結)延伸事業が2024年3月末には完了し、「箕面船場阪大前」と「箕面萱野」の2駅が開業します。 その周辺施設へのAEDの寄贈設置と公開でのAED講習会を予定しています。 我がクラブが50周年記念事業として「箕面船場阪大前」駅の地上2階デッキ広場に寄贈した道案内モニュメントも新駅の開業でようやく日の目を見ることになります。それに合わせて、AED講習会のほかに開業イベントへの出店も55周年記念事業実行委員会で検討中です。その他、箕面まつり出店を始め、多彩な社会奉仕活動、親睦活動によってクラブの活性化を図りたいと考えています。 各委員会におかれましては積極的な活動を宜しくお願いいたします。

 ご承知のように、国際ロータリーの奉仕活動、ポリオ撲滅活動、米山奨学生の支援、そしてクラブにおける社会奉仕活動は全て、ロータリアンの寄付の下に成り立っています。各会員には、下記目標額を参考にご寄付へのご協力をお願いいたします。

 寄付目標額は以下の通りです。ご協力いただければ幸いです。
  【ロータリー財団】
  年次基金 US$150・ポリオ・プラス US$50・恒久基金 US$30
  【米山奨学会】
  一般寄付・特別寄付 30,000円
  【ニコニコ奉仕金】
   35,000円(当クラブの奉仕活動などの資金となります。)


 私は2004年に箕面ロータリークラブに入会し、今年度でロータリー歴20年目を迎えます。その間、2011-12年度に会長を経験し、今回で2度目の、しかも55周年の節目に会長という大役を務めることは誠に光栄なことです。その責務を真摯に受け止め、庄司修二会長エレクトへ無事バトンを託せるよう、一年間クラブの発展に尽くす所存です。何卒会員諸氏のご支援とご協力ならびに多彩なクラブの活動へ積極的な参加をお願い申し上げます。

 最後に、前年度芝野弘三郎会長、木村知也幹事のご尽力により今年度のクラブ運営と活動の礎をお築きいただきました事に深謝いたします。大変お疲れ様でございました。